今日はとても大切な日。
私の彼氏、ギルベルトさんとのデートです。

せっかくなので可愛い服を着て行こうかとおもってるんですが…
決まりません。
スカートにしようか、それともズボン?
彼の好みに合わせたいところですが好みがわかりませんし…。
どうしましょう…。

あぁ、そんなことを考えるうちにもう5分もたってしまいました。
そういえばフランシスさんがスカートは浪漫とか言ってた気がします。
…ギルベルトさんもそうなのでしょうか…?
とりあえずスカートにしましょう。

上着はどうしましょう、可愛いのがいいのかな?
スカートがピンクなので白のボレロがいいかな。
あぁぁ時間が無くなっていきます!

とりあえず見立ててみた服を着てみたら結構大丈夫だったのでこれでいこうと思います。
ギルベルトさんはどんな反応をしてくれますでしょうか…?

!そろそろ行かないと遅刻しますよ!」
お兄様に呼ばれてやっと時間の間隔がつかめました。
確かにもう出ないと遅刻です!
階段を駆け降りる私を見てお兄様は笑った。
「お兄様、行ってきますね!」
「はい、いってらっしゃい」
そう言ってお兄様は手を振った。

「もうも彼氏を作る歳ですか…」
菊はを見送った後にぼそりとつぶやく。
「ギルベルトさん…を泣かせたらこの刀の錆にしてくれる…!」
その時の菊の顔は鬼の形相だったという。