「この写真は…?」
「あぁ、それはね俺の昔の写真だよ」
子供のころの夢は
とフェリシアーノはアルバムを見ていた。
部屋の本棚を漁ってたら見つけたのだ。
少し興味が湧いたはアルバムを開きパラパラと見る。
…なぜか女の子と写ってる写真が多くムッとした。
それ以上見るのが嫌だったので他のアルバムを手に取る。
「フェリ、この写真は…?」
他のアルバムを見ていたフェリシアーノがの方を向く。
「ん?どの写真ー?」
「ほら、この3人で写ってるやつ」
が指さしたのはローデリヒとエリザベータ。
そしてエリザベータに抱えられた小さな子供の写真。
「あ、それ昔の写真だよー。ほらこの小さいのが俺」
「……なんでメイド服着てるのよ」
「ローデリヒさんってば俺のこと女の子だと思ってたみたいなんだよねー」
そういえば過去の汚点とか言ってたような、と思いだす。
「それにしても…可愛いなぁ」
「ちゃん、男に可愛いは結構傷つくんだよ…?」
「あはは、ごめんね」
また一枚ページをめくる。
そこには小さなフェリシアーノと黒い服を着た男の子。
「この子は?」
「あぁ…その子は……」
言葉に詰まった彼は少し寂しそうな顔を見せた。
その顔を見たは
「(触れてはいけない)」
そう直感的に感じた。
「そんな顔しないでよ、ちゃん」
「え…?」
「この子はね、神聖ローマっていうんだけどね」
それは聞いたことのある名前だった。
どこで聞いたのかは覚えていないが聞いたことがあるのは覚えている。
「俺が小さい頃、仲の良かった子なんだ」
「そうなんだー…」
「でもね、戦いに行ってから帰ってこなかったの」
その一言を聞きは罪悪感を覚える。
思い出したくなかったであろうことを思い出させてしまった。
「フェリ、なんかごめんね…」
「なんでちゃんが謝るの?俺が話し始めたことだから気にしないで」
そう言っての頭をなでる。
その手はとても温かかった。
「その子は帰ってこなかったけど、きっとどこかで生きてると思うんだ」
「………そうだね、きっと生きてるよ」
そのあともパラパラと捲ってみた。
けれども神聖ローマ君の写真は少なかった。
最後のページに近くなるにつれて枢軸の人との写真が多くなってきた。
「あ、これって…」
私とフェリシアーノが初めてデートに行った時の写真だ。
また一枚めくって次のページへ進む。
そのページにも私とフェリシアーノの写真が貼ってあった。
「そこからは全部ちゃんとの写真だよ」
「今見るとなんか初々しい写真だなぁ…」
今とはだいぶ違う自分たちをみて二人で微笑む。
「フェリ、これから写真をもっと増やそうね」
「もちろんだよ」
色褪せない落書きで
(アルバム=終わらない僕らの年代記)